日本人は元来「墓参り」を行うのが普通であった。
お彼岸はもちろんお盆や、お正月は「墓参り」自体が家族の恒例イベントだった。
ネットリサーチのティムスドライブの調査によると、
現在、『墓参りに行く人』は全体で67.4%で、7割を下回る。
内容としては、
最も墓参りに行く年代が「70才以上」で78.9%に対し、
年が若くなるほど少なくなり、
最も墓参りに行かない年代が「20才代」で52.0%だった。
この結果から見ても「墓参り」行く人は年を追うごと減って来ているのだ。
それが今の「墓離れ」に繋がり、墓石業界の将来を左右する重要案件となっている。
そこにイノベーションを起こそうとしているのが、(株)生田化研社の大塚俊明社長だ。
その「墓参り」を「墓詣で」と呼び名を替え、まさにイベントとして再加熱させようとしている。
内容は、ワークショップにて墓参り品の「ちょうちん」や「お線香」などを自分たちの手で作り、それを持って家族を伴って墓参りに行くこと、この一連を「墓詣で」として仕掛けているのだ。
これは古き良き日本文化の当たり前の「墓参り」の再構築とも言える。
当たり前のことが当たり前ではなくなった現在、この日本文化の根源にある「墓参り」をもう一度当たり前のことにするのが狙いだ。
この「墓詣で」を単なるイベントとしてではなく、各家庭にまで浸透させ、日本国民の家族行事(家族のイベント)にするのが最終目的である。
この取り組みはまさに日本の供養スタイルの「再インストール」であり、供養業界や寺院などを根本的に救うことなる。
実はとてつもなくスケールの大きい取り組みなのだと思えてしょうがない。
政府が、浸透もしないプレミアムフライデー(Premium Friday)で税金を使っているのであれば、この「墓詣で」の様なまっすぐな取り組みの方が経済効果が上がり、継続するではないだろうか。
この様な日本の伝統文化に関わる事も、国でも進めてほしいものだ。
みなさんもこれから全国で開催される「墓詣で」に参加し、「墓参り」を家族の大切な恒例行事として定着させてはどうだろうか?
「墓詣で」は、今を生きる家族も、あの世に旅立ったご先祖様も、どちらも幸せにできるものだと確信する。
参考ページはこちらから→http://www.k-ikuta.co.jp/hakamoude/
この「墓詣で」は全国の石材店(墓石販売店)を中心にこれからワークショップなどが行われていく予定だ。
興味のある方は、近隣の石材店へ問い合わせてほしい。
筆者もこの「墓詣で」という日本の供養スタイルの「再インストール」を継続して追いかけていきたい。
※・石屋の応援団in九州「墓石関連商材展示会」に行ってきたの記事の再構成です。