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北海道胆振(いぶり)東部地震における「墓地」被害情況レポート

北海道胆振(いぶり)東部地震における「墓地」被害情況レポート
お墓情報 全国
2018/09/26

↑北海道胆振東部「墓地」震災後の様子

 

#北海道胆振東部地震 #被害 #墓地 #倒壊

 

 

 

平成30年9月6日午前3時8分頃、北海道胆振(いぶり)地方を震源とする地震が発生した。

厚真町で震度7、むかわ町と安平(あびら)町で震度6強を観測。

 

道内各地が強い揺れに襲われたのは記憶に新しい。

 

 

消防庁集計による2019年1月28日14時30分時点の被害状況で、

  • 死者42人
  • 負傷者762人(重傷31人、軽傷731人)
  • 住家の全壊462棟、半壊1570棟、一部破損12600棟

となっている。

 

震源に近い勇払郡厚真町吉野地区の山林では大規模な崖崩れが広範囲で発生し、多数の住宅が巻き込まれた。

厚真町、安平町、むかわ町では多くの住宅が倒壊。

この他、道央地域を中心に道路などの損壊が相次いだ。

札幌市清田区では道路が波打ち状に液状化現状により大きく損壊し、連日のニュースでも話題になった。

筆者も札幌市清田区に数年暮らしていたことがあるので、そのニュースを見て血の気がひいた。

友人などに連絡しまくり、無事を確認して安堵したのを思い出す。

 

 

この状況下で「墓地」の被害がどれほどの被害だったのか?

秋彼岸を迎えた札幌周辺の「墓地」の被害状況のレポートをうけたので記事にしたいと思う。

 

 

 

 

お墓の修理依頼に加え「墓じまいが」殺到!?

お墓の修理依頼に加え「墓じまいが」殺到!?

※以下、現地報告レポートより引用

 

平成30年9月6日に発生した地震により、墓地が多くの被害を受けた。

 

震源地近郊以外の被害では、施工における問題が原因と思われる物件も見られる。

 

北海道は棹石(棹石とは、お墓の一番上に設置された縦長もしくは横長の石のことで、墓標となる文字を彫り込んだ石に戒名を彫刻する事が多い。

 

新たにお墓に入る方が出た場合に追加で彫刻するのだが、関東地区で一般的に現場で彫刻する(棹石に彫刻する場合)やり方ではなく、札幌周辺は棹石を外して石材店などの工場に持ち帰り、彫刻する事が大半とのこと。

その為に棹石は外しやすいように接着材を使わずにコーキング目地だけの施工が多いのが現状の様だ。

 

古い墓石は札幌軟石が多く、50年以上経過している為、石の風化とモルタル施工の為、被害は多く見られる。

 

 

 

今回現地を視察して感じた事は、マスコミの報道から受けた印象とはちょっと違う。

 

確かに震源地近郊は、住宅も大きな被害を受けているが、その他の 地区の被害は目に見る限りでは少なく、札幌の液状化も一部地域だけのようである。

 

故に墓地の修理依頼や建て替え、墓じまいが石材店に殺到しているとのことだ。

 

 

北海道は雪の期間が長く12月から4月中旬までは現場に入れない為、完全修復するには2、3年はかかるのではないかと感じた。

 

 

 

 

 

《札幌・苫小牧地区》震度6弱

《札幌・苫小牧地区》震度6弱

札幌市営霊園は3ヶ所あり、役所が調べたところ6,500基の被害があり。

大半が棹石や灯籠が倒れ、倒れた石が落ちたはずみで外柵を壊している状況だった。

 

民営霊園を3ヶ所合わせると1万基以上の被害があったとのこと。

苫小牧第一、第二霊園も札幌と同様の被害で、古い苫小牧第一霊園は立ち入り禁止の状況が続いている。

《安平地区》震度6強

《安平地区》震度6強

震源より15km離れた追分墓地は、全体の半数が被害を受け外柵も壊れていた。

 

 

 

今回の災害でも、お墓に大きな被害が出ている。

お墓自体の「ハード面」でのダメージと、お墓まいりなどが出来なくなり心の拠りどころが無くなってしまう「ソフト面」でのダメージの両方がある。

 

いつも遅れるお墓の復旧。

 

災害があったからこそ、お墓に手を合わせたいのではないだろうか?

これは大切な問題といつも感じる。

 

 

今回の北海道胆振東部地震で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

被災された方々が、一日も早く日常生活に戻れるよう、また被災地域の一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

 

 

m.Handa

趣味は温泉めぐり。 北日本各地で店舗運営の経験を持つ。
このサイトの制作ディレクターでもある。

地域のマルシェ、イベントなどの企画や運営も行う。