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登米市終活シリーズ第13弾
自然災害発生への備え(第2弾)先祖たちの暮らし地名が語る

登米市終活シリーズ第13弾
自然災害発生への備え(第2弾)先祖たちの暮らし地名が語る
その他 宮城県登米市
2020/08/05

今月もコラムをご覧いただきありがとうございます。

 

まずは先月、全国各地で発生した豪雨被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。

特にお隣、山形県では私自身も訪れた事のある場所が被害に会われた事には心を痛めました。

 

コロナの影響で災害復旧や避難所では感染症の拡大を防ぎながら対応されているようです。

今後本格的な夏が来て猛暑が続くようになると熱中症も心配されます。

 

ウイルスと自然災害、二つとの闘いは益々厳しさを増していきそうです。

災害と地名

豪雨災害は毎年のように全国各地で発生しています。

 

あらためて自分の命を守る為に、防災の備えを見直す事をご提案いたします。

 

今年6月の私のコラムで宮城県・危機対策課のホームページに過去の災害の記録が掲載されているという事をお伝えしました。

これまでに身近な所で「いつ、どこで、どのような災害が発生し、どのような被害があったのか」まずは確認してみましょう。

 

私が以前購入した本で宮城県地名研究会が発行した「地名」という本の37巻(2013年5月19日 発行)の中に、宮城県地名研究会会長の太宰幸子(だざいゆきこ)先生が書いた「災害と地名 川の流域と三陸沿岸の調査から」が投稿されており、その中にも私が住む石越町の近くを流れる迫川(はさまがわ)流域の水害年表(明治以降)がわかりやすく掲載されていました。

 

それを見ていくと有名な昭和22年9月14日〜16日にかけて猛威を振るったカスリン台風と昭和23年9月15日〜17日にかけて猛威を振るったアイオン台風の事も書かれています。

 

カスリン台風は迫川各所で決壊、手の施しようがなく減水を待ったと書いてありました。

流域堤防決壊破堤29ヶ所、死傷者78名、家屋流出3,529棟、迫川および支流に架かっていた橋が全て流失し町内外の交通が不便になったと書いてありました。

 

↑アイオン台風の爪痕(一関の年輪刊行委員会資料)

 

一方翌年のアイオン台風では流域堤防決壊破堤44ヶ所、死傷者21名、家屋流出8,098棟、迫川既往最大の洪水だったと書かれています。

現在の70代後半以上の方はこの台風を経験しておられるので、当時の事を是非地域のご高齢の方から聴いておく事もオススメします。

 

 

 

忘れた頃に災害はやってくる

ご先祖様たちは地名を通じて、自分達が住む場所がどのような所なのかを教えてくれていると太宰先生は言います。

 

宮城県内の地名を中心に研究されておられる太宰先生の著書2冊をご紹介します。

・「みやぎ地名の旅」(河北新報出版センター)と

 

・「みやぎのアイヌ語地名」(河北新報出版センター)です。

 

最初の「みやぎ地名の旅」には地形や地質を表す地名や過去に災害や崩壊した事のある場所を表す地名などたくさんの地名が収録されています。

 

今回の山形豪雨で大きな被害があった大蔵村に「白須賀」という場所があります。

「須賀」とは川の氾濫によって運ばれてきた砂が堆積した土地を表す地名だそうです。

「白」は過去に自然災害でまっさらになった事のある場所であるという事も教えていただきました。

「白須賀」は正に過去にも水害被害にあっている場所を表している地名と言えると思います。

 

また東北地方は日本語だけでなく、アイヌ語を話す人達もいたという事でアイヌ語を読み解く事でその土地の意味が分かる場合もあります。

「みやぎのアイヌ語地名」にはアイヌ語で読み解ける地名が多数掲載されています。

 

太宰先生はいつもこう言います。

「地名は発音、昔からあった言葉としての音で解釈すること、漢字で解釈するものではない」

 

そして「日本列島は土地条件や気候などから自然災害をなくすことはほとんど不可能であるが、そうした地に名付けられた地名が語る先祖の暮らしの跡を、私たちはもっと神経を傾けて聞かなければならない」と。

 

「忘れた頃に災害はやってくる」自分達が住む場所の過去の災害、地名を知り、防災に活かしてもらいたいと思います。

ダーチーさんの過去の記事はこちら→https://haka-life.net/finale?hla=4

 

 

・灯ライフサポート ホームページ https://akarilife.com/

・石越駅前通夜会館 灯里(あかり) FBページ https://www.facebook.com/chidasou.akari/

h.Chida

灯ライフサポート代表支援員。

1977年生まれで昭和レトロな薫りがする物や場所が大好き。

昭和レトロからシニアライフまで幅広い知識を持つ。