「お坊さんのいないお葬式」サービスを始めたサイトが今年の2月に立ち上げられ、話題になっています。
これは愛知県名古屋市の葬儀の請負や、供養物や葬具の製造および販売を行う、NINE&PARTNERS株式会社(代表取締役 大森嗣隆氏)が運営。
このサイトでは、全国の葬儀場の中で「お坊さんのいないお葬式」を実施しているところを検索でき、申し込みもでき、統一料金で明朗の中身となっていました。
そのサイトによると、
お坊さんのいないお葬式は、仏式や神式、キリスト教形式など、従来の宗教形式で葬儀を執りおこなうことにこだわっていない方に向けた、新しい葬儀のカタチ「想送式」を提供しています。
想送式では、従来の葬儀において一般的な読経などの宗教儀式は含まれておらず、故人様の写真を使用した動画を上映したり、手紙を読み上げるなど、こだわりを詰め込んだ自由な葬儀を執りおこなうことが可能です。また、お布施やご神饌料、献金などの宗教者への礼金や宗教儀式で用いられる備品や設備も不要なため、葬儀料金を抑えることができます。
としている。※↑「お坊さんのいないお葬式」公式サイトから転載
ところで、お葬式の時に、お坊さんがお経を読んだり、参列者がご焼香したり、アレは一体何をしているのでしょうか?
実は、亡くなった故人を出家させ、仏弟子にしてからあの世に送るという一連の儀式なのです。
この儀式を執り行うために、戒名を決め、位牌を買い、お葬式を行い、仏壇を買い、位牌を祀り、お墓を買い、納骨し、回忌法要を行い、・・・、・・・と、一連の流れになるわけですね。
これは一般的な儀式であり、供養に繋がるとされています。
今まではこの様な葬送方法は一般的でした。
ところが昨今、直葬やゼロ葬などの言葉が生まれ、一定数ではありますが無宗教的な葬送、埋葬を選択する人たちが増えてきています。
その理由としては、
・無宗派である。
・お金がかかることが多い。
・お寺との付き合いが煩わしい。
・お寺の行事などに参加できない。
などがある。
そのニーズに答える形で今回の様な「お坊さんのいないお葬式」サービスが、出てきたのではないでしょうか。
※↑「お坊さんのいないお葬式」公式サイトから
「お坊さんのいないお葬式」では、
従来の様な準備や対応などが多く、慌ただしくしているうちに葬儀が終わってしまう事の多い宗教儀式ではなく、
参列者がゆっくり故人に寄り添うことのできる時間を大切にした葬送にしているとのこと。
サイトによると、
想送式は、読経や戒名を授けるなどの宗教儀式をおこなう代わりに、皆さまで故人様を送った証としてご参列の皆さまに署名いただく「想送の儀」をはじめ、故人様への手紙を読み上げたり思い出あふれる写真や動画を流すなど、故人様への想いをカタチにできる葬儀内容を自由に選択いただくことが可能です。また、宗教儀式をおこなわないため、お布施やご神饌料、献金などの宗教者への礼金が発生しません。
としている。※↑「お坊さんのいないお葬式」公式サイトから転載
最近の葬儀は、家族葬や会費制、直送、ゼロ葬など多様化してきたが、更なる多様化が求められているようです。
これを機に、葬送の方法も家族と話し合ってみてはどうでしょうか。