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芸術大学生が供養のカードゲームを開発!「後編」

芸術大学生が供養のカードゲームを開発!「後編」
供養 全国
2020/02/20

東北芸術工科大学の生徒が墓石メーカーとコラボして「供養」をデザインし、他にない商品を開発中!と聞き、取材して来た。

 

「前編」をまだ見てない方はこちら↓

芸術大学生が供養のカードゲームを開発!「前編」

 

 

そこで開発されていたのが「ぴりか」だ。

これは、供養したいモノ・コトにピリオドを打つための、カードゲーム風コミュニケーションツールである。

この「ぴりか」が東北芸術工科大学の卒展でなんと最優秀賞を受賞した。

 

 

この発端は、東北芸術工科大学 企画構想学科 の菊池みなとさん(※以下、菊池さん)が供養に関心を持ったところから始まった。

 ↑開発者の菊池みなとさん

 

開発者の菊池さんは、高校生のころに若くして母親を亡くした。

その時に、

自分は、母親の生前にもっと何か出来たのではないだろうか?

これから何か、してあげれることはないだろうか?

と思っていた。その結論は「供養」だった。

 

そして「供養」とは何だろう?と考えたのだ。

そんなきっかけで生まれたのが、ロス・供養コミュニケーションカード「ぴりか」だ。

 

 

開発にあたり同年代の友人に相談した。

「供養ってどう思う?」

 

そこで返ってきたのが、

・供養って、お墓とか、仏壇とか、お経とか重い。

・供養ってなんか恐いイメージ。

・供養だったらお寺のお坊さんとかお年寄りに聞いてみたら?

 

「供養」の相談って、重い?恐い?お坊さん寺院やお年寄りにしか相談出来ないの?

誰もが持っているハズの供養心とは若い人の中ではネガティブでタブー視されていると知った。

 

「供養」の話しってそんなに敷居が高いものなの?

若い人同士でも供養の話や相談が出来る様にしたい!

 

そう思った菊池さんは、ある意味「供養業界」の専門家である墓石メーカー社長の米本氏に相談に行った。

そこでアドバイスを受けるうちに「供養」本質を知り、「供養」とは何かを考えた。

 

供養とは、亡くしたものへの心の整理の過程。

これは「嵐ロス」や「福山ロス」などと同じ、「〇〇ロス」じゃないだろうか?

同じラインに考えて、誰もが相談し合えるものにしたい!

 

そしてそのアイディアを躯体的な形にしたのが

ロス供養コミュニケーションカード「ぴりか」だったのだ。

 

 

 

開発の詳細はこちらの記事をご覧ください↓

供養をリデザイン「ぴりか」開発ストーリー

 

 

「ぴりか」記者発表会 開催

「ぴりか」記者発表会 開催

2019年11月14日

山形県山形市の「終活設計カフェSHI:KI」にて

「ぴりか」の新商品記者発表会が行われた。

 

TV局や新聞社、10社程が集まり発表された。

当日は、まず販売元となる株式会社ナイガイの米本泰社長より、開発者である菊池さんとの出会いから商品化に至るまでが語られた。詳しくは 供養をリデザイン「ぴりか」開発ストーリー を見て欲しい。

 

次に、開発者である菊池さんのプレゼンが行われた。

各取材陣の反応も良く、その後の体験会も含め時間を大幅に延長し、取材が行われた。

その日の夕方のテレビは各局、「ぴりか」の特集で電波ジャック状態となったとのこと。

 

また、そこからの波で後日のネットニュースや、雑誌、フリーペーパー、供養業界誌まで数多くの取材が殺到したらしい。

 

ここまでメディアで注目されるとは開発者の菊池さんもびっくりの様だった。

また、東北芸術工科大学 企画構想学科の 片岡教授 からも高い評価を受けたのこと。

 

これと同時に、体験会を多数企画し、各種イベントにも積極的に参加してアピールを行った結果、ネットや店頭での販売も売れ始めから順調で、早くも増刷されたとのこと。

 

 

東北芸術工科大学 卒業制作発表会2019 最優秀賞受賞

東北芸術工科大学 卒業制作発表会2019 最優秀賞受賞

・テーマ

・着目点

・商品力

・ゲーム性

・アピール戦略

など総合的に評価され、「ぴりか」は東北芸術工科大学 卒業制作発表会2019 最優秀賞を受賞した。

 

 

菊池さんは今回の「ぴりか」の開発をこう振り返った。

 

大学3年の時から「卒制で供養について何かやりたい」とは言っていて、当時はあまりにも自分の想いが強すぎたために「何を言っているのか全然分からない」「想いが強すぎると、企画にならないよ」と言われてました…。笑 

 

自分のやりたいことが言語化できずに悩んでいたときに、ゼミの先生から「卒展という場なので、真剣であってもどこか企画構想らしいユーモアやウィットがあって、未来に繋がるものが必須だと思います」

とアドバイスをいただいてから、「できない理由」ではなく「供養の課題を解決出来る方法」を探すようになりましたね。

 

センシティブなテーマなので、何度も変えようかと思いましたが「ここで変えたら、全力で取り組めるテーマなんて他に思い浮かばない!!!」と自分を奮い立たせていました。笑 

 

ご縁あってナイガイさんと一緒にぴりかを開発できたので、テーマを頑なに変えなくて本当に良かったなと思っています。。。

 

ぴりかを体験した人がみんな笑顔になってくれる。私の成長した姿を母親の墓前に報告できる。

ささやかではありますが、母に対する供養になっていると思いました。

 

と語った。

 

 

業界人が考える「供養」は押しつけ!

業界人が考える「供養」は押しつけ!

ここからは筆者の意見だが、

 

業界人が考える「供養」とはどうしても「高年齢層」をターゲットにしたものとなっている。

人が亡くなれば、その人には妻や夫もいるが、子供や、孫も居る。それら家族は皆、同じ悲しみを乗り越えなければならない。

 

そのためには、供養をしたい。

供養で必要なツールとしてスタンダードな物は、「お墓」や「仏壇」だろう。

だがその業者は別のところに熱量を持ってくる場合が多い。

お墓のデザインや、仏壇のデザインで供養の何かが変わるわけではない。業者のエゴである。

 

多くの供養関連の業者は商品やサービスを考える時点で、若年層の「供養心」や「心のケア」などは考えていない。

今回の取材で分かったが、若者にとって「お墓」や「仏壇」は恐いのである。恐い場所に自ら足を運ぶだろうか?「恐い」の誤解を解くために話し合う場所、教える場所は今まであっただろうか?

上べでは「供養」「グリーフケア」などと言っているが、利益にならない若年層は切り捨て、結局は自分たちの利益になる物しか売り出さない。

 

もちろん、経済社会のなかで「儲け」「効率」を追い求めるのは当然である。また、客の立場に立ち、親身に相談に乗ってくれる業者もたくさんある。

 

 

だが本当に供養業界の未来を考えるのであれば、高年齢層だけを見てるのではなく、若年層へもっと視線を向け全体の供養を考えて行かなければ、優良な業者でもこれからの新しい供養スタイルなどは確立は出来ないだろう。

 

これからは、お墓(墓石)や仏壇の様なこれまでの押しつけの宗教観や供養スタイルだけの提案ではなく、「ぴりか」の様な宗教観とは別のところにある供養心を育てて行くことが、未来の供養業界を救う事になるのではないでしょうか?

 

 

 

 

m.Handa

趣味は温泉めぐり。 北日本各地で店舗運営の経験を持つ。
このサイトの制作ディレクターでもある。

地域のマルシェやイベント企画など、多くに関わる。